お手洗いのマナー
食事中は中座しない
テーブルマナーでは食事の摂り方に集中してしまうため、どうしても忘れがちになるのがお手洗いのマナーです。
お手洗いに行きたいと思うのは生理現象なのである意味仕方がありませんが、一般的なテーブルマナーとしては食事が終わるまでお手洗いのために席を立つのはマナー違反になるという認識を持ってください。
ただしマナーを重視したいからといって我慢し過ぎると体調を崩しかねないため注意が必要です。
本来であればデザートが出る前までは待ちたいところですが、どうしても我慢できない場合は無理をしないで席を立ってください。
お食事中にお手洗いへ行く際に必要なマナーについて確認しておきましょう。
同席者への配慮について
一緒に食事を楽しんでいる方へ直球で「トイレに行ってきます」と伝えるのはマナー違反です。
食事をしている最中にトイレというキーワードを聞いてしまうと不愉快に感じられます。
せっかくの美味しい料理が台無しになってしまうかもしれません。
良い雰囲気を壊さないためにも、男性の場合は「お手洗いへ行きます」と伝えてください。
女性でも「お手洗い」という言葉を使っても良いですが、「お化粧室へ行きます」と伝えた方が上品に感じられます。
お互いに気持ちよく食事を楽しむためにも、言葉を選ぶという配慮も必要になります。
ナプキンや食器について
食事中にどうしても我慢できないためお手洗いに行く場合は、ナプキンと食器の置き方にも注意してください。
置き方次第では「もう食事は終わりました」という合図だと勘違いされてしまいます。
まず、ナプキンについては軽くたたんでから椅子の上に置いてください。
何も考えずにテーブルの上にナプキンを置いたまま中座すると、もう食事が終わりましたという合図になってしまいます。
お手洗いから戻ってきたら途中だった食事が片付けられてしまうかもしれません。
また、使っていたナイフやフォークの置き方にも注意が必要です。
ナイフとフォークをキレイに並べて置いてしまうと、食事が終了していると勘違いされます。
お手洗いから戻ってきたらもう食事は必要ないという場合は問題ありませんが、戻ってきても食事を続けたいという場合は正しい置き方を守ってください。
この場合はお皿の上にナイフとフォークを「八」の形にして置くのが正しいです。
まだ食事が終わっていません、食事の途中ですという合図になりますので、この形を忘れないでください。
ナイフの刃を手前に向けること、フォークはお腹の部分が下になっていること、ナイフはフォークの下になっていることを確認してください。
お手洗いの使い方(女性)
お手洗いを使用後にトイレットペーパーの先を三角に折っておくのが正しいマナーだと思っている方も多いですが、これは清掃済の合図なので使用後のマナーとしては間違っています。
レストランなどで使用する場合は、くれぐれも三角に折らないようにしてください。