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茶席でのマナー

抹茶の飲み方

茶道というのは時の権力者や貴族に愛されてきた日本独特のセレモニーで、一般的にお茶の心得がある人というのは意外と少ないものです。
華展やデパートの展示場、あるいは美術館などで呈茶席を供していることがありますから、最低限のマナーを知っていればこのようなシーンでお茶を楽しむことができます。

お茶の席ではお菓子が用意されていることが多いのですが、コーヒーとケーキとは違い、お茶席では最初にお菓子をいただきその後に抹茶を飲むのがマナーです。

抹茶をいただく時はまず右手でお茶碗を取り、左手の手のひらの上に乗せて右手を添えます。
お茶碗を両手で持ったら、最初に押しいただくようにして感謝の一礼をします。

次にお茶碗を時計回りの方向に2度回してから飲みます。
特に何口で飲み切らなくてはいけないというルールはありませんが、飲み切るまでは畳の上に置かないこと、そして飲み切る時に「すっ」という音を立てて吸い切をするのを忘れないようにします。

お茶碗の飲み口は左から右に向かって右手の指で清め、指は懐紙で拭きます。
最後にお茶碗を時計と反対方向に2度回し、お茶碗の正面が自分に戻ってくるようにします。

お茶に呼ばれた時に持っていきたいアイテム

茶道では着物を着るのが基本ですが、美術館で気軽に抹茶を楽しみたいときなどは洋服を着ていても全く問題ありません。
正式にお茶会に招待されたのであれば、色無地に一つ紋の着物、そして古典柄の袋帯を着ていくのがおすすめです。

持ち物としてはお扇子と懐紙、菓子切(ようじ)が必須品です。
それほど凝らなければ特に高いものではありませんから、今後お茶を本格的にやっていきたいと思っているのであれば買い揃えてみるのも楽しいものです。

お茶室に行ったらまず座り、扇子を前に置いて最初は花やお軸などを鑑賞します。
立ったままでこれをやってしまうと失礼になるので気をつけなければなりません。

この後席に着きますが、経験が浅い場合には一番目のお客様の位置である「正客」と一番最後のお客様が座る「詰め」は避けた方が無難です。

お菓子は人数分、お菓子器に入って運ばれてきます。
この際、次客に「お先に」と言ってからお菓子器に手を伸ばします。
亭主に「お菓子頂戴いたします」と挨拶することも忘れないようにしましょう。

お茶席でやってはいけないこと

着物では基本的にアクセサリーはつけませんが、洋服で出席した場合でも指輪やブレスレットでお茶碗を傷つけてしまうのはNGです。
お茶室に入る前にアクセサリーは外しておくようにしましょう。

また、お茶は五感で楽しむものですから香水をつけていくのも感心できません。
和服であれば足袋を履いているからいいのですが、洋服の場合は素足やストッキングはNGです。
必ず白い靴下を用意して行くようにしましょう。

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