1. >
  2. >
  3. 夜伽見舞いのマナー

夜伽見舞いのマナー

夜伽見舞いの意味

葬儀の風習というのは地域によってバリエーションがありますが、千葉県の千葉市周辺や徳島県では「夜伽(よとぎ)見舞い」という風習が行われています。

夜伽見舞いでは、お通夜の日に家族が寝ずの晩をして故人を偲びます。
お線香の煙が途絶えないようにすると同時に、遺族が食べ物や飲み物の差し入れをしてみんなで食事をしながら故人の思い出話をします。
「夜伽」というのはお線香の煙やロウソクの火を絶やさないようにすることで、みんなで集まって一緒に飲食する行為が夜伽見舞いと呼ばれています。

夜伽見舞いは自宅で行う場合と斎場で行われる場合とがあります。
地方によって若干の違いがありますので、地元の習慣に詳しくない人は年長の親戚などに聞いて土地の風習に合わせることが大切です。

夜伽見舞いに持っていくお金の金額や品物の相場

夜伽見舞いでは食べ物や飲み物を持っていくのが昔からの習慣ですが、食べ物がたくさん集まりすぎても食べ切れない、あるいは腐ってしまう心配があります。
このため、最近では食べ物の代わりにお金を夜伽見舞いとして渡すケースが増えてきました。
金額としては2,000円から3,000円が目安です。

注意したいのは、夜伽見舞いはお香典とは別のものであるということです。
ですから、渡す時には「これは夜伽見舞いです」とはっきり伝えることを忘れないようにしましょう。

のし袋に入れる場合には水引が白黒のものを選び、「夜伽見舞い」と書きます。
水引の下には自分の名前を書き、中包みにも自分の住所と氏名を明記しておきます。
お札を中包みに入れる際にはお札の表が裏になるように入れるのがマナーですが、地域によっては違う風習のところもあります。

食べ物でも、小分けに包装されているクッキーなどは保存がきくので夜伽見舞いに持っていくには最適です。
2日以上日持ちがするものが夜伽見舞いとしてはおすすめです。

夜伽見舞いなどは縁起を担ぎますから、不幸が重なるイメージの強い段重ねのお菓子はやめておきましょう。
弔事菓子を専門に扱っているところなら平箱のお菓子なども手に入ります。

故人がお酒を好きだった場合、お酒を持っていってあげるのもいいものでしょう。
生ものや生魚、またピザなどのデリバリー食品を持っていくのはNGです。

夜伽見舞いのマナー

夜伽見舞いに行く時の服装はお通夜に着ていく服装に準じますので、喪服でかまいません。
ただしお通夜や葬儀に参列できず、後日個人の家に弔問に行く場合には喪服ではなくて平服で行きます。

平服の色も、真っ黒は避けたグレーや紺、または茶色がおすすめです。
光沢のある素材、毛皮や革製品の素材は避けるようにしましょう。
アクセサリーは家に入る前に外しておきます。

最新記事

マナー講座

ビジネスマナー講座
冠婚葬祭
お問い合わせ