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弔問のマナー

弔問の目的とは

弔問(ちょうもん)というのは、親族や親しい人が亡くなった時に故人の家に行ってお悔やみの言葉を述べることです。
親しい人が亡くなったという訃報を受けてすぐ、お通夜の前に故人の自宅または安置されている場所に駆けつけてお悔やみを言うのが弔問ですが、お通夜や葬儀に参列できなくて後日個人の家を訪問するのも弔問です。

お通夜の前に弔問するのはほとんどの場合、ごく親しい友人か親族に限られます。
親族でも一親等と二親等、せいぜい三親等までが弔問に行きますが、遠方に住んでいる場合または体調が悪い場合などはお通夜に出席するだけでもかまいません。

また、結婚式や出産などの慶事が間近な時も弔問には駆けつけなくても問題ありません。
会社関係者などは基本的には弔問は避け、お通夜か葬儀、告別式に参列するのが普通です。

弔問のマナー

弔問は突然の訃報を聞いて駆けつけるという性格上、喪服ではなくて平服を着ていきます。
弔問で喪服を着ていくと「亡くなることを予想していた」という印象を与えてしまいますので注意しましょう。

平服は礼装などのフォーマルなものではなくて、地味な普段着が基本です。
色は紺やグレー、茶系などがおすすめですが、男性ならビジネススーツでもかまいません。
イヤリングなどのアクセサリーは避けますが、結婚指輪はしていてもかまいません。
化粧をする際は薄めにしていきます。

弔問はあくまでも予期していなかった報せを受け取って駆けつけるものですから、お香典を持参する必要はありません。
お香典はお通夜か告別式で渡すようにしましょう。
故人が好きだったお菓子などを持参するのはかまわないので、故人宅に着いたら玄関先でお悔やみを述べてお供え物を渡すようにします。

遺族に勧められた場合には上にあがって対面をし、ご焼香をしておいとまします。

対面やお焼香のマナー

故人との対面ではまず枕元に正座して両手をついて一礼します。
家族の方が故人の顔にかかっている白布を外したところで故人に一礼し、合掌します。
続いて少し下がり、ご家族に一礼します。

親族である場合にはお手伝いなどをするために残りますが、そうでない場合は早めにおいとまするのがマナーです。
ご家族と話をするにしても長話は避けてお悔やみの言葉を述べるだけにとどめます。

「ご冥福をお祈りいたします」という言葉は弔問ではよく使われますが、冥福という言葉は仏教で使われるものですので、故人の宗教が神道やキリスト教の時には使わないようにします。
「成仏」「往生」などの言葉も同様です。

お通夜や告別式に参列者できず、後日故人の自宅に弔問に訪れることもできますが、タイミングとしては葬儀・告別式の日から四十九日までの間に訪問するのがマナーです。

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