食べ終わりのマナー
洋食の場合のマナー
洋食では、ナプキンが用意されていることが少なくありません。
食事を終えたらそのナプキンを畳んでテーブルに置くのがマナーとされています。
ただしこの時に注意したいのは、ナプキンは雑に畳むという点です。
丁寧に畳んでしまうと「食事がおいしくなかった」という意味となり、店に対して失礼となりますから注意してください。
食事で使ったナイフとフォークは、お皿の上で時計の4時20分の針の場所に置きましょう。
ナイフとフォークを重ねるように置くというイメージです。
マナー的にはナイフを外側に置くのが良いので、4時を指す短針にはナイフを、20分を指す長針にはフォークを使うと覚えておくとわかりやすいでしょう。
それぞれの向きですが、ナイフは刃を自分のほうに向け、フォークは上向きにしておくのがマナー的にOKです。
ただし洋食でもフランス料理の場合には、4時20分ではなく3時15分の場所にナイフとフォークを重ねるのがマナーとなっています。
若干の違いがあるので、覚えておきたいものです。
ちなみに、まだ食事中で手を休めるためにナイフとフォークを置くなら、フォークは下を向けてナイフは刃を内側にし、八の字にお皿に置けば間違いません。
和食の場合のマナー
和食を食べ終えたら、お箸はそろえて手前に置きましょう。
店によってはお椀や茶わんに蓋がついているものがありますが、蓋を元の状態に戻しておけばOKです。
普段から私たちが食べ慣れている和食ですが、それほど難しいマナーはありません。
自身でお行儀よく食べることを心がければ、大きくマナーから外れてしまうことはないでしょう。
使い捨ての割りばしは、袋に戻さずそのままの状態でそろえておけばOKです。
袋に戻してしまうと、店の人は使用済みかどうかを確認しなければならず手間が増えてしまいます。
そのため、割りばしを袋に戻すという作業は避けたほうが親切かもしれません。
中華の場合のマナー
中華料理は、大皿に盛られている料理をそれぞれが小皿にとって食べるという独特のスタイルが多いです。
この場合、自身の小皿に乗っている料理はすべて完食するのがマナーです。
大皿の料理をきれいに完食する必要はなく、マナー的には少しだけ残すのが良しとされています。
これは、おいしい料理を食べきれないほど出してくれたという意味があります。
もしも大皿料理をきれいに平らげてしまうと、量が少なくて足りないという意味にとられてしまうことがあるため注意したほうが良いでしょう。
中華料理は、食べきれないほど多くの料理を出してゲストをもてなすことをよしとする文化です。
そのため、食べきれなかった分を持ち帰ることはマナー的に良しとなっています。