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席次のマナー

意外な場所にもある席次のマナー

席次のマナーと言えば、会議や食事の場面でのことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実は、それ以外の場面にも席次のマナーは存在します。
エレベーター、車など、様々な場面での席次のマナーも知っておけば、社会人としてワンランクアップできるでしょう。

食事や会議での席次マナー

席次マナーにはどんな場合でも上座と下座という基本があります。
出入り口から1番遠い奥の席が最も上位の上座、出入り口から1番近い席が最も下位の下座となるのが原則です。
ただし、冷暖房の風向きや部屋のつくりなどによって例外があります。
たとえば、窓の外の眺めが良い場合などです。
こういった場合でも、本来は奥の席にご案内するのだが眺めが良いのでこちらの席へ、のようなひと言を添える心配りも大切です。

会社の執務室などでは、執務机がある側が下座、ない側が上座となります。
この場合、出入り口に近いかどうかは関係なくなります。
洋室では椅子にも格があり、背もたれとひじ掛けのあるソファ、長椅子が1番格上、次が背もたれとひじ掛けがある1人掛けの椅子、などと順番に決まっています。
これらと上座と下座が合うような配置にする必要があります。

床の間がある和室だと、床の間の前が最上位の上座となります。
その後は床の間の配置によって多少変わってきますが、正式床なら左上位に従い奥から順に左右交互で座ります。
上下関係のなさそうな円卓でも、基本と同じ上座、下座の決まりがあります。
日本では左上位に従い、最上位の上座の左側が2番目、右側が3番目となり、その後は奥から順に左右交互で座ります。
なお、会議の席でも同じように順番が決まりますが、1つ違うのは議長席に近いほど上位の上座となる点です。

エレベーターや乗り物での席次

エレベーター、乗り物では日本の伝統的な左上位ではなく右上位が適用されます。
これは、明治以降西洋から入ってきたものであるため、作法についてもそのまま取り入れられたからだと言われています。
つまり、基本的には1番奥の右側が最上位の上座となるのです。
運転手付きの車の場合、運転手の後ろにあたる後部座席の右側が最上位、後部座席に3人で乗る場合は真ん中の位置が後部座席の末席となり、助手席が最下位の下座です。
上司や取引先の人が運転する車では、助手席が最上位の上座となり、後部座席での考え方は運転手付きの場合と同じです。

列車の場合、進行方向に向いた窓側が上席ですが、窓側が眩しかったり暑かったりする場合、交代するなどの心遣いをしましょう。
寝台列車では、下の段が上席となります。

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