還暦祝いを贈るときのマナー

還暦祝いを行う時期

還暦祝いは、満60歳を迎えたときに、長寿を祝ってギフトを贈ります。
十二支が60年経てば一巡するので、還暦と呼ばれているのです。
このお祝いは、60歳まで無事に生きられた長寿を祝う意味の他に、新しい門出という意味もあります。
つまり第二の人生を祝うというようなお祝い事なのです。

還暦祝いのタイミングとしては、60歳の誕生日に行います。
ただ誕生日の日が都合が悪いという方ならば、正月や盆に集まって行うことも多く、定年退職と同時に行うこともあります。
個人的にお祝いする以外に、会社が定年の時に、社内で行うこともあります。
家族や会社が主催者となって行うことが多く、お祝いの品は手渡し、または郵送で贈ります。

還暦祝いに出席するときは、Tシャツなどラフな格好を避けて、堅苦しくない質素な服装が無難です。
ワンピースやジャケットにするなどの他に、スーツでも良いでしょう。
2次会をすることもあるので、そのときのことも考えて服装を選びましょう。
ちなみに還暦祝いでは、メインとなる主役の方のスピーチを行うこともあり、出席者はそのスピーチを厳かに聞くようにします。

品物について

お祝いの品は、両親宛だと5万円以内、祖父母だと31万円以内、その他は1万円以内が普通です。
熨斗を付けるときは、紅白か金銀の蝶結びを使いますが、関西だと花結びを使うこともあります。
表書きには祝還暦や寿福などと書き、自分の名前をフルネームで書きます。

贈る品物としては、赤にちなんだ物で、ワインやちゃんちゃんこなどがあります。
または60歳なので60にちなんで6万円のギフト券、健康にちなんで健康器具を贈ることも可能です。

お祝いの品としては、死や苦を連想させない物にします。
香典返しに使われるようなお茶、首から落ちるという意味の椿の花、老いをイメージさせる老眼鏡、時計や靴、櫛や履き物などは不適切とされます。

贈り方

還暦祝いでは、通常メインとなる方は、赤いちゃんちゃんこを着ます。
これは生まれたときに還るという意味があり、また魔除けの意味もあります。
ただ人によっては恥ずかしがる方もいるので、無理してまで着せる必要はありません。
最近は60歳でも現役で働く方も多いので、赤い品をギフトとして贈ることもあります。
手渡しで贈るときは、一言おめでとうなどの言葉をかけるようにしましょう。

食事会を開くことが多いので、プレゼントの品は、そのときに手渡しで贈ります。
手で扱えるぐらいの大きさの品が適当であり、ギフトにはメッセージの手紙を添えます。
当日都合が悪い、遠方で出席できないなどの方は、郵送で贈っても構いません。
そのような時には、メッセージの手紙を添えたり、電話で一言おめでとうと伝えると良いでしょう。

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