海外での基礎マナー【トルコ編】

トルコでのマナーの基本

トルコは愛国心と宗教心がとても強い国で、日本とは異なるマナーがたくさんあります。
政治の話をすることはトルコではタブーとなっており、特に共和国建国の父として知られているアタチュルクに関する誹謗中傷などは厳禁ですから注意しましょう。

愛国心が強いトルコでは、さまざまな行事やイベントで国家が流れます。
国歌が流れたら、街を歩いている人でも何か作業をしている人でも、基本的には起立して直立不動、そして国家を斉唱することが習慣となっています。
トルコ人でない人はそこまでする必要はありませんが、彼らの愛国心に敬意を払い、国家が聞こえてきたらおしゃべりをやめて直立不動でいることはマナーとして覚えておきましょう。

イスラム教徒が多いトルコでは、イスラム暦355日のうち30日間はラマダンと呼ばれる断食月と決められています。
この期間中には、日の出から日の入りまでイスラム教徒は断食することが習慣です。
中には断食しない人もいますが、断食している人に対して敬意を払うこともトルコにおけるマナーと言えます。

レストランやカフェなどでの飲食は、ラマダン期間中でも問題はありません。
しかし街中での食べ歩きや屋外での食事などは、日の出から日の入りまでの時間帯には遠慮したほうが良いでしょう。

日本とは異なるトルコのマナー

日本ではOKとされているジェスチャーが、トルコではタブーとなっていることがあります。
例えば親指と人差し指で大きく輪っかを作って「OK」というジェスチャーは、トルコでは相手を侮辱する意味を持つタブーな仕草です。
相手を不快にさせるだけでなく、場合によっては大きなトラブルに巻き込まれるリスクもありますから、絶対にしないように注意してください。

歩行者と自動車、どちらが優先かという点も日本とトルコでは大きく異なります。
日本では歩行者が優先されますが、トルコでは歩行者よりも自動車が優先されます。
そのため、道路を渡ろうと歩道に立っていても、車は止まってくれません。
道路を渡るときは車が止まってくれないことを前提に考え、安全を確保したうえで渡ることをおすすめします。

トルコでは自宅に友人やゲストを招待すると、自宅の中を案内する習慣があります。
トイレやバスルームまで案内してくれるわけですが、これは日本人がトルコの人を招待する際にも同じようにもてなさなければいけません。
自宅に友人を招待したなら、一つ一つの部屋を見せて自宅のツアーをすることも想定したうえで、準備に取り組みたいものです。

日本と同じマナーは?

トルコには、日本と同じマナーもあります。
例えば、自宅にお呼ばれしたときに手土産を持参することは共通するマナーの一つです。
日本では手土産というとおかしなどの食に関するものが一般的ですが、トルコでは家庭で使えそうなカップや置物など、あとに残るギフトを贈るのがマナーとなっています。

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