海外での基礎マナー【スイス編】

スイスでのマナーの基本は?

ヨーロッパの中でもスイスという国は、伝統や習慣を大切にする国民性があります。
ほかの国から見ると頑固というイメージがあるかもしれませんが、自律性に富んだ豊かな文化を守るため多くの国民はマナーに従って生活しています。
こうしたマナーはスイスを旅行する旅行者にも期待されるため、スイスに出かける際には現地のマナーを理解したうえで、可能な限り守る努力をしたいものです。

まずスイスには、チップという制度があります。
これは日本には存在しない制度なので、スイスへ出かける旅行者の多くはどのぐらいのチップをどのように渡すのが適切なのか迷ってしまうことが少なくありません。
スイスでは、旅行客が多く訪れるレストランやホテルではチップを含んだ料金設定となっています。

食事の後の請求書を見るとチップが含まれているかどうかが明記されており、含まれている場合にはさらにチップを渡す必要はなく、そのままの金額で会計をしてOKです。
しかしチップが含まれていない場合や特別なサービスをリクエストした場合には、利用金額に対して10%~20%のチップを渡すのがマナーです。
ちなみに、タクシー料金にはチップは含まれていませんから、利用料金の10%程度をチップとして渡しましょう。

日本とは異なるスイスのマナー

スイスでは、教会のような宗教関連施設や、高級ブランド店にはTPOに沿った服装でなければ入店できない所が多くあります。
例えば教会では肌を露出しているタンクトップや短パンではNGですから、女性の場合ミニスカートもできれば避けたほうが良いでしょう。
また高級店の中には、ジーンズやスニーカーなどカジュアルな服装では入店を拒否されることもあります。
店の格式にあった服装で足を運ぶように心がけたいものです。

スイスではまた、写真撮影が禁止されている施設がたくさんあります。
例えば日本でも美術館や立ち入り禁止区域のように写真撮影がNGとなっている場所は多くありますが、スイスはそれ以外にも、空港の中や挙式中の教会でも写真撮影はNGです。

さらにスイスはイタリアやフランスなど5つの国と国境を共有しており、この国境においても写真撮影は厳禁です。
うっかり撮影すると大きなトラブルの原因となる可能性が高いため、注意してください。
撮影しても良いかどうかわからなければ、その場にいるスタッフなどに質問するのが安心です。

日本と同じマナーはある?

スイスでは、公共の交通機関や施設の中では基本的に禁煙となっています。
喫煙できる場所が設定されているので、喫煙したい人はその場所を探さなければいけません。
レストランやカフェでも屋内では全面禁煙となっていますが、屋外のテラス席などは自由に喫煙できます。
この点は、日本とよく似たマナーといえるのではないでしょうか。

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