海外での基礎マナー【インドネシア編】

インドネシアでのマナーの基本

インドネシアはアクセスもよく、旅行や出張などで日本人が出かけることの多い国のひとつです。
比較的日本から近い国ではありますが、元々の文化的なマナーが日本とはかなり違うことに加え、イスラム教徒が多いので宗教上のマナーにも注意が必要です。

またインドネシアでは、男性同士が手を繋いだり腕を組みながら歩いているという風景をよく見かけます。
これは、同性間の友情の証であることが考えられます。
あまりボディタッチを好まない日本と違い、男性同士であっても友情の証としてスキンシップをとることが多く見られます。

日本とは異なるマナー

インドネシアはイスラム教徒が多いので、何かを受け渡しする時には左手を使わないように注意する必要があります。
イスラム教徒だけではなく、ヒンドゥー教徒も左手を不浄なものとみなしているので注意が必要です。
お金を持つ、他の人に触れる、贈り物や食事を受け取る際には、右手のみを使いましょう。
自分自身が使用するものに関してのみ、左手を使うことが許されます。

左手と同様に、靴の裏も不浄とみなされています。
日本では何か動かしたり指したりする時に足の裏を使うことがありますが、インドネシアの文化ではこれはマナー違反です。
テーブルや机の上に足や靴を乗せる行為も、日本以上に横柄な態度ととられますので要注意です。

日本では特に意味を持たないポーズでも、インドネシアでは攻撃的と受け取られてしまうポーズがあります。
それは、手をズボンのお尻に当てて、腕を曲げて立つという姿勢です。
これは怒りを表しており、攻撃的な姿勢と受け取られてしまいます。

他にも、インドネシアでは頭は魂が宿る場所と考えられています。
子供の頭は特に気にしなくても良いのですが、大人の頭を触ることは控えるのがベターです。

日本と同じマナー

日本と似ているマナーの一つと言えば、インドネシアでは上下関係が非常にはっきりしていることと言えるでしょう。
伝統的に、上司や目上の人間よりも頭を低く下げておかなければならないというマナーがあります。
街中でも目上の人にすれ違う際は、肩や頭をできるだけ低くしてすれ違いましょう。
なお、これはあくまでも街中でのことであり、ビジネスの場では適用されるわけではありません。

誰か他の人を呼ぶときには、日本で人を呼ぶときのように手のひらを下にし、指を根元から動かすような同じジェスチャーで構いません。
反対に、手の平を上に向けて他の人を呼ぶ仕草はマナー違反とみなされるでしょう。

他の人を指差すのは、失礼なこととみなされます。
日本と同じように人を指したいときには、人差し指で指すのではなく手のひら全体で行いましょう。
また、右手のグーに親指を立てて親指で他の人を指す場合、これは「お先にどうぞ」という意味にもなります。

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