海外での基礎マナー【ベルギー編】

ベルギーにおけるマナーの基本

ベルギーは他民族国家で、フランス語を話すワロン人、オランダ語を話すフラマン人、そしてドイツ語を話す民族もおり、国民が多言語で生活しています。
それぞれの民族が異なる風習や文化を持っていますが、ベルギーという国におけるマナーという点では共通しています。
同じ仕草でも、こちらの民族ならOKだけれどあちらの民族にとっては無礼に当たる、ということはありませんから、その点は安心です。

ベルギーのレストランで食事をすると、金額がとても高いという印象を受ける旅行者は少なくありません。
これは税金が21%かかっているほか、サービス料として16%が利用金額に上乗せされているからです。
税金に関しては支払わないという選択肢はありませんが、サービス料に関して不当だと感じた場合、交渉して安くすることは可能です。

ベルギーのレストランや観光施設では、タンクトップに短パンなどカジュアルすぎる服装はNGです。
特に高級な雰囲気のレストランでは、男性ならネクタイとジャケットを着用し、女性ならドレスアップするぐらいの意気込みがちょうどよいでしょう。
ただし、高級すぎるアクセサリーや派手なアイテムはすりなどの盗難リスクが高くなるため、注意が必要かもしれません。

日本とは異なるベルギーのマナー

ベルギーは、日本と比べて盗難やすり、置き引きなどの軽犯罪が多発しています。
そのためベルギーを旅行する際には、パスポートは必ずコピーを取り、万が一の紛失に備える必要があるでしょう。
レストランなどで椅子の背にバックやジャケットをかけたまま席を離れるというのも、犯罪の被害にあいやすいのでNGです。
基本的には、身に着けているものは自身の視界から外れないように細心の注意が必要です。

こうした盗難は、ベルギーではあらゆる場所で起こる可能性があります。
地下鉄などの鉄道はもちろんのこと、街を歩いている時や観光施設など、すりが起こらない安全な場所はないといっても過言ではありません。
ボディチェックと称してスリを働くにせものの警官もいるため、注意したほうが良いでしょう。

こうした身の安全を確保することは、決してベルギーの人に対して失礼というわけではありません。
ベルギーで暮らす人も、こうした防衛策はマナーの一つとして講じています。
自分の持ち物に対しては、自身で責任を持つことはマナーなのです。

日本と同じベルギーのマナー

欧米諸国にはチップ制度を持つ国が少なくありませんが、ベルギーにおいてチップは原則的に不要です。
この点は、日本とよく似ているのではないでしょうか。
ただし、ホテルにおいてルームサービスや特別なリクエストをした場合にはチップを支払うのがマナーとなっています。
金額の目安は利用金額に対して10%~15%程度で、それほど高額というわけではありません。

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