海外での基礎マナー【中国編】

中国のテーブルマナーの基本

中華料理は日本でも馴染みが深いと言えますが、いざそのマナーについてというと正確には分からない、という人の方が多いかもしれません。
基本だけでもきちんと覚えておけば、中国に行った時だけでなく中国の人とビジネス上での付き合いを持つ時にも役立ちます。

ナプキンは着席してすぐ手にするとマナー違反になりますので、全員が座って主賓やホストの挨拶後に取り、膝の上に広げます。
回転テーブルの上に置くものとしては、料理の大皿やお茶を飲むための急須、調味料などの共有するもののみです。
料理が来たら主賓から取り始め、時計回りに順番に取っていきます。
料理を取ったらすぐに食べるのではなく、全員が取り終わるまで待ちましょう。
テーブルを回す時はゆっくりと時計回りに回し、他の人が取り分けていないかどうか確認してから動かします。
なお、料理を取る時に立つのはマナー違反になりますので、座って取るようにします。

中華料理においては、日本人がやりがちな遠慮や気遣いをすると逆にマナー違反になることがあるので注意します。
お酒やお茶も自分でつぐのが基本です。
中華料理では会話を楽しむため、独自のマナーがいくつかあります。
たとえば、急須にお湯を足して欲しい時はフタをずらすのが合図ですし、お茶を注いでもらった時は机を軽く叩くと、ありがとうという合図になります。

中華料理を食べる時のマナー

突き出しは食事の間のいつ食べても良く、前菜は冷製料理が基本で、温菜がついていたら冷たいものから食べます。
スープは器を持ち上げずにれんげですくって音を立てないように飲みます。
主菜で手を使って食べるものの場合、フィンガーボウルが用意されますが、お茶が入っていることが多く間違えて飲まないように気をつけます。
お酒を飲む時、日本では乾杯は最初に1度だけですが、中国では話が変わったり料理が運ばれてきたりする度に乾杯する習慣があります。
お酒に弱い人は前もって断っておけば大丈夫です。

中国の基本的なマナー

中国の人々は面子というものを非常に大切にしているため、それをしっかりと理解し、面子を何よりも大切にしていれば、大体のトラブルや問題は解決できます。
商取引でも相手の面子を尊重し、ある程度までなら取引上でのロスを黙認する習慣もあるほどです。
だからこそ、相手の誇りや人格まで傷つける、恥をかかせるような言動だけは避けなければなりません。

中国ででもう1つ重要なのが道理で、これは日本で言えばことわり、真理となります。
全ての人を納得させられるような道理なら、中国の大人であれば面子よりも優先させることがあります。
道理と面子は、時には国の法律よりも優先されることがあるのです。
中国の人はこういった思想があるので、徹底して議論しようとするのです。
相手が間違っていても、反論も何もせずに無視してしまうと、相手に理があることになってしまいかねないので、きちんと話し合うようにしましょう。
また、ビジネスにおいて中国人の名前を呼ぶ時は、必ず職種や職位をその人の姓につけて呼びます。

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